【保育園のコロナウイルス対策】消毒用アルコールやマスクが無い!どうすれば良い?

アルコール

保育園原則開所の方針がとられたものの
アルコールやマスク等が足りず困っていらっしゃる方も多いと思います。

貸付や補助金等の政策もありますが、
肝心の物資がなければ現場はどうすることもできませんよね。

今回はアルコールやマスクが無い時にどうすると良いかをお伝えします。

アルコールがなくなった時の消毒の仕方

園でアルコール消毒を行っているのは
園児、職員の手指と階段や手すり、玩具などでしょう。

手指の消毒について

保育中の子ども、保育士に関しては、手指の消毒にアルコールを使用しなくても大丈夫です。
手指の消毒の基本は正しい手洗いの仕方を守ってきちんと手洗いが行われていれば十分です。
無理をしてアルコール除菌を行わなければいけないものではありません。

おすすめの手洗いソング

意識をして普段よりしっかりと行えるように、子どもに伝えていくことも大切ですね。
子どもが正しい手洗いの方法を身につけられるようにと札幌市が作ったオリジナルの手洗いソングがおすすめです。
良かったらアレンジして保育現場で使ってみてくださいね。
「しろくま忍者の手あらいソング」

ポスター、紙芝居までダウンロードできる札幌市HPはこちらです。

階段や手すり、玩具などの消毒について

身の回りの物の消毒については、次亜塩素酸ナトリウムを使用していることと思いますが
この次亜塩素酸ナトリウムは、薬局によく販売されている「ハイター」です。

薬局ではアルコールもマスクも売り切れている所が多いですが
意外にもこの「ハイター」は売り切れずに残っています。

中野区のホームページがわかりやすくまとめていましたので参考にしてみてください。
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/402000/d028536.html

こちらの記事も参考にしてみてください。
https://souji-megami.com/ensokeihyouhakuzai-syoudokueki.html

手指の消毒には向きませんので気を付けてくださいね。 

厚生労働省が出している「保育所における消毒の種類と使い方」 も参考にしてくださいね。

マスクがなくなった時の対処の仕方

職員の皆さんはマスクを着けていらっしゃると思いますが
使い捨てマスクの供給がいまだ追いついていませんよね。

布製マスクを使用して洗濯をするのが一番だとは思いますが
手に入れることも難しいでしょう。

どうしても困ってしまったら

使い捨てマスクを洗って使用する

という方法もあります。
これはあくまでも応急処置ですので自己責任の範囲でお願いいたします。
使い捨てマスクは本来「再利用」を想定したものではないという点には気を付けてくださいね。

こちらの記事を参考にしてみてください。
【花粉が限界だ】使い捨てマスクを洗ってみた

毎日の保育お疲れさまです

コロナウイルス対応に追われて慌ただしい毎日を送っていらっしゃると思います。
くれぐれもお身体に気をつけてくださいね。

一日も早くコロナウイルスが収束することを願います。

愛知県内の保育園で細菌性赤痢が発生。接触感染するの?どうするとうつる?

コロナウイルス保育園対策

細菌性赤痢

保育施設関係者におかれましては、新型コロナウイルスの対応で日々混乱を極めていらっしゃることと思いますが
ここにきて別の感染症が愛知県で確認されました。

ヤフーニュース記事

愛知県の保育所で園児ら11人が細菌性赤痢に感染していたことがわかりました。
このうち4人の園児が入院中で、症状は軽いということです。
4歳の園児が発熱、下痢を訴え病院で診察を受けて感染が発覚したようです。
この保育園に通う全ての園児や職員などを対象に検査したところ、14日までに他に10人の感染が確認されました。
感染経路や原因は特定されていません。

今回は細菌性赤痢についてまとめますので
参考になさってください。

細菌性赤痢とは

細菌性赤痢とは赤痢菌を病原体とする腸管感染症です。

細菌性赤痢の特徴

・細菌性赤痢のほとんどは国外で感染し、渡航中や帰国後に発症する
・国外で感染した人からの二次感染や、汚染された食品を食べることが主な感染例
・ごく少量の菌でも感染を起こす
・最近の症例では軽症がほとんどだが、小児や高齢者では重症例もあるため注意が必要

細菌性赤痢の感染経路

経口感染接触感染です。

[食べ物から](経口感染)

菌がついた食べ物・水等を飲食することで感染

[二次感染](接触感染)

患者の便から排出された菌がトイレの壁やドアノブ等を介して手指についたまま、食事等をして口から感染

細菌性赤痢の症状

感染後1~5日の潜伏期を経て、下痢、発熱、腹痛等が発症。

特徴的な症状は
膿粘血便(膿や血液が混じった便)
しぶり腹(便意があるのに排便はない状態)

細菌性赤痢の感染予防

・赤痢菌は、熱に弱いため、十分な加熱調理で汚染された食べ物からの感染を防ぎましょう

・石けんによる手洗いをしっかり行いましょう

・玩具や手すり、トイレ等の消毒をおこないましょう。アルコールをはじめほとんどの消毒剤が有効です。

糞便の処理の仕方

・患者の排便後のトイレ、水道蛇口、ドアノブをアルコール等で拭き掃除してください。
・おむつを使用している場合は、使い捨て手袋、使い捨てマスク、使い捨てエプロンを着用し、消毒液をかけるなど適切に処理をしてください。
・便で汚れた衣類は、園では洗いません。
大まかに汚れを落としたあとビニール袋で2重に密封して保護者に渡します。
洗濯機にかけると洗濯機内で菌が付着してしまうので、洗濯機を使わず他の家族とは別で洗濯するように必ず伝えてください。

細菌性赤痢かなと思ったら

症状から感染が疑われる場合は、自己判断で整腸剤などを飲ませないでください。
特に下痢止めは合併症を引き起こすことがあります。
ただちに内科・小児科などを受診しましょう。 

細菌性赤痢はうつる病気です

新型コロナウイルスの対応でただでさえ大変かとは思いますが、
こういった病気が愛知県の保育園で発症したということをふまえて、しっかり情報を整理しておいてください。

新型コロナウイルスと細菌性赤痢は症状がちがいますが
予防方法はそれほど変わりませんので心配しすぎなくても大丈夫です。

遊具や壁、玩具等の消毒と手洗いの励行をしっかりと行いましょう。